アルニカエキス

自然派化粧品やアロママッサージのオイルなどに用いられるアルニカは、女性用育毛剤のほか白髪染めなどにも用いられる成分です。女性の頭皮や髪に、どれだけ嬉しい効果があるのでしょうか?

アルニカエキスとは

アルニカはヨーロッパ原産のキク科の植物で、日本では「ウサギギク」の名前で高山植物として知られています。愛らしい黄色の花を咲かせるこの植物は、ヨーロッパでは古くから民間療法で用いられるハーブで知られ、解熱・鎮痛から傷の治癒、腫れや捻挫・打撲、リウマチなどに用いられてきました。

スキンケアではポピュラーな天然由来成分としてもしられ、保湿効果、抗酸化作用、血行促進効果を持つほか、炎症を抑えながら刺激を和らげる効果があることから、敏感肌向けスキンケア・ヘアケア製品に用いられています。

育毛剤としての効果

アルニカエキスは抗酸化作用や血行促進効果、消炎効果に優れていることから、育毛剤に配合されることが多い成分です。フケ・痒み・紫外線ダメージといった頭皮トラブルをケアしながら予防し、潤いを与えて穏やかにします。

収れん効果もあるので、開きがちな毛穴もキュッと引き締めてくれます。くわえて、血管拡張作用により、血流が滞って硬くなってしまった頭皮の血流を正常にし、毛穴の奥の毛乳頭にまで栄養を届けられるようにします。

成分の注意点

アルニカはキク科の植物であるため、キク科植物のアレルギーを持つ人はあらかじめパッチテストを行った方がよいでしょう。また、アルニカに含まれるフラボノイドとアルニキンは毒性を持つため、口からの摂取には不向きとされています。

育毛剤や化粧品に配合されている濃度では問題ありませんが、精油を使用する際には用法・濃度に気をつけましょう。

まとめ

アルニカは他のハーブと一緒に使うことによって効果が高められる性質があると言われており、育毛剤に含まれる他のハーブ由来成分との相性もバッチリと言えるでしょう。

発毛や薄毛予防に直接効果がある成分とは異なりますが、紫外線などにダメージによるケアをしつつ、保湿と収れん作用によって毛穴を正常な状態に近づけ、頭皮の血流を良くして毛乳頭の健康を促してくれるので、アルニカエキスは地肌の健康維持やケアにはとても優秀な成分といえるでしょう。