トレハロースと聞いて、甘味料を想像する人が多いかもしれません。あるいは、干ししいたけに含まれている成分として認識している人もいるかもしれませんね。食べ物に用いられる成分として認知度が高いこの成分、実はヘアケア・スキンケア業界においては救世主的な成分なのです。
トレハロースとは
トレハロースとは、甘味料としての認知度が高い成分ですが、きのこ類や酵母、昆虫類や微生物の体内など、自然界に存在する糖の一種です。甘すぎず、すっきりと上品な甘みが特徴です。近年は甘みを加える用途にかぎらず、パンや麺類が時間の経過により硬くボソボソならない効果や、肉や魚を冷凍保存する際の臭い・変質予防など、食品利用が盛んな成分です。
食品以外では、安価でかつ安全性が高いことが理由となり、保水力を活かしてスキンケア化粧水や入浴剤の保湿成分や、医療分野において臓器保護剤や防臭製品としての利用も増えています。
育毛剤としての効果
たんぱく質の変性を防ぎながら潤いを与える効果により、頭皮をみずみずしく柔らかく保つ効果が期待できます。乾燥した頭皮では、育毛剤の有効成分が浸透せず、発毛効果が得られにくいですよね。トレハロースは、そんなカラカラになってしまった地肌を保湿しつつ、かつその状態を保つ「保水力」に優れてると言われています。
さらに、トレハロース配合育毛剤を続けて使用することにより、頭皮の角質層にある水分保持機能をさらにアップさせる効果も期待できます。
成分の注意点
食用として歴史ある成分であり、育毛剤の用途では副作用など報告もないことから、安心して利用できる成分といえるでしょう。
まとめ
女性の育毛ケアにおいて保湿力はカギとなりますが、トレハロースは他の保湿効果を持つ成分とは異なり、保水力が魅力の成分といえます。どの育毛剤にも、発毛に効果的な成分がふんだんに配合されていますが、頭皮が乾燥していてはその成分も上手く浸透してくれません。ただでさえ、頭皮の乾燥はストレスによるダメージや冬の気候、夏は紫外線を浴びることにより進みやすいものです。そこで、トレハロースのような保湿の救世主的な成分があることにより、育毛剤に含まれる優秀な成分を効率よく働かせてくれるといえます。