ヒオウギ抽出液は、男性ホルモン抑制効果や保湿効果をもつ植物由来成分です。
女性向け化粧品などでよく耳にする「イソフラボン」が、このヒオウギ抽出液に含まれていることで知られていますが、男性向け育毛剤ではどのような特徴や効果があるのでしょうか?
ヒオウギ抽出液とは
アヤメ科アヤメ属の多年草であるヒオウギは、主に山沿いの草地や海沿いといった、湿気の多い場所に自生する植物です。
漢字で「檜扇」と表されますが、葉の形状が平安貴族が使っていた檜扇を広げた状態に似ていることからその名がついたと言われています。
花は朝に咲き夕方にしぼむ一日花ですが、現在も観賞用としてポピュラーな品種です。
ヒオウギ抽出液に含まれるイソフラボンは、女性ホルモンのひとつであるエストロゲンに似た構造を持っています。
そのため、エイジングケア用化粧品やニキビ治療などのスキンケアでよく使われています。
育毛剤としての効果
ヒオウギエキスの主成分はイソフラボン(フラボン配糖体)ですが、これを更に細分化すると、リジン、テクトリジン、ベラムカンジンなどになります。
このイソフラボンは、男性型脱毛症の要因である「5αリダクターゼ」を抑制する作用があると言われています。
脱毛や発毛を阻害する活性型男性ホルモン「ジヒドロテストステロン」は、男性ホルモン「テストステロン」と「5αリダクターゼ」が結びつくことによって生成されますが、その生成を阻止する効果があります。
さらにイソフラボンには、肌のヒアルロン酸やコラーゲンを生成する機能を促進させる効果もあることから、潤いを保ちながら毛が抜けにくい地肌が育ちやすくなります。
成分の注意点
植物由来の成分であり、副作用の例が報告がありません。身体への負担が少ない成分といえるでしょう。
まとめ
女性向け化粧品や食品でよく耳にする成分「イソフラボン」ですが、育毛剤でもとても心強い成分と言えます。
ヒオウギ抽出液そのものに育毛の効果はありませんが、男性ホルモン抑制作用がある成分の中では副作用の心配がないうえ、地肌の保湿効果やスキンケア効果も高いことから、積極的に取り入れて損はないでしょう。