ビワ葉エキス

健康食品や民間療法における万能薬として長く親しまれているビワ葉エキスですが、美容や育毛においても効果が高いとされています。その効き目には一体どんなものがあるのでしょうか?

ビワ葉エキスとは

初夏に味わえるフルーツとしてお馴染みのビワですが、その葉は果実よりも栄養が豊富に含まれており、民間薬として長く親しまれてきた歴史があります。ビワの原産地は諸説ありますがインドと言われており、その葉を使った民間療法は約3,000年前から行われていたと言われており、仏教の伝来とともに日本に伝わったとされています。

生の葉を直接患部にあてる温灸療法のほか、葉を乾燥させたものをお茶として飲むなど、その使い方は多種多様です。スキンケアにおいても、湿疹やニキビなどの肌トラブル対策に古くから用いられており、現在も化粧水や入浴剤などに含まれています。

育毛剤としての効果

ビワ葉エキスには多くの栄養素が含まれていますが、特徴的なのはアミグダリン(ビタミンB17)です。アミグダリンは血液を浄化する効果に優れていると言われており、キレイになった血液を頭皮に送ることにより、頭皮を健康的に保ちます。

さらに、アミグダリンには脱毛の原因物質である「FGF-5」を抑制する効果があることから、抜け毛を少なくする効果が期待できます。加えて、抗炎症作用にも優れており、乾燥や皮脂バランスの乱れなどから荒れがちな頭皮のかゆみを抑え、キレイに保ちます。

成分の注意点

ビワ葉茶など口から摂取する際、過剰に摂取するとお腹がゆるくなったり中毒症状をおこすケースがあるようですが、育毛剤をはじめ、塗布する用途での副作用の心配は少ないといえるでしょう。

まとめ

ビワ葉の民間療法は歴史が長いですが、血液浄化やスキンケアへの効能・効果に限らず、近年ではがん治療においても可能性を秘めていると言われているようです。まさしく「万能薬」ですよね。

これまでは、女性育毛剤においてスキンコンディショニング効果のみが注目されていましたが、脱毛を直接的に抑制する効果も近年発見されたこともあり、今後、育毛の救世主となり得る成分といえるでしょう。