ジフェンヒドラミンHC

乾燥やアレルギーによるかゆみに悩まされてる人は、ひょっとするとこの「ジフェンヒドラミンHC」の名を聞いたことがあるかもしれません。育毛剤に限らず、かゆみ止めローションやクリーム、シャンプーといったものに含まれることが多いこの成分は、肌トラブルに限らず育毛においても味方になってくれる成分のようです。

ジフェンヒドラミンHCとは

ジフェンヒドラミンHCとは、アレルギー症状を引き起こす「ヒスタミン」の働きを抑える成分であり、おもに風邪薬やアレルギー性鼻炎薬の成分として知られています。

主な効果として、ヒスタミンが引き起こすアレルギーの諸症状を緩和する効果があげられます。くしゃみや鼻水のほか、アレルギー性皮膚炎などのかゆみを抑える効果もあり、かゆみ止めクリームなどにも用いられています。

花粉症や風邪薬のなかには、服用すると眠くなるものがありますが、それはこのジフェンヒドラミンHCの鎮静効果によるものと言われています。

育毛剤としての効果

乾燥などが原因の頭皮の炎症やかゆみを抑え、頭皮のコンディションを正常に近づけるほか、血行を良くする効果があります。乾燥やストレスなどによっておこる頭皮トラブルにおいて、炎症を落ち着かせて肌の状態を穏やかにすることにより、抜け毛を少なくする効果が期待できます。

また、炎症やかゆみを抑えて頭皮の血行を促進することにより、新しい髪の元となる毛乳頭の健康状態を良くする効果があることから、間接的にではありますが発毛を促す効果があるといえるでしょう。

成分の注意点

服用時は眠気を引き起こすことが多いほか、アナフィラキシー症状の事例も報告されています。
また、塗布する用途においては、まれに赤みが出たり、腫れて痒みがでることがあるため、アレルギー体質の人は注意が必要でしょう。

まとめ

炎症をおさえる効果に優れているジフェンヒドラミンHCですが、ストレスや乾燥などで荒れがちな女性な頭皮を穏やかな状態にしてくれます。かゆみの根本を治す成分とは異なりますが、かゆみがどうしても気になって掻いてしまっては炎症が悪化する、といった状況を防ぐほか、血流が良くなることにより毛乳頭の状態の改善が期待できる成分といえます。